簡単にできてしまう見せかけで業績を上げる方法

統計

問題

さていきなりですが、問題です。
あなたは、自動車業界のエリアマネージャー候補で、一時的に、自分の管轄下に店舗①と店舗②があります。
店舗①には、Aさん、Bさん、Cさんが、店舗②には、Dさん、Eさん、Fさんがいます。
それぞれの業績は、以下のとおりです。

店舗社員月間平均売上台数
店舗①Aさん1台/月
 〟Bさん2台/月
 〟Cさん3台/月
店舗②Dさん4台/月
 〟Eさん5台/月
 〟Fさん6台/月

さて、部長があなたに店舗①と店舗②の両方の成果を上げることを求めてきました。
成果を挙げれば、正式にエリアマネージャーですが、逆に成果を出さなければ、店長に逆戻りです。
では、どうすれば良いのでしょうか。

答え

答えは、「店舗②のDさんを店舗①に異動させること。」で、
理由は、異動させることにより以下のように店舗ごとの1人あたりの売上平均台数が以下のように変わるからです。

【Dさん異動前】

店舗社員と月間平均売上台数1人あたりの売上平均台数
店舗①Aさん(1台/月),Bさん(2台/月),Cさん(3台/月)2.0台/人
店舗②Dさん(4台/月),Eさん(5台/月),Eさん(6台/月)5.0台/人

【Dさん異動後】

店舗社員と月間平均売上台数1人あたりの売上平均台数
店舗①Aさん(1台/月),Bさん(2台/月),Cさん(3台/月),Dさん(4台/月)2.5台/人
店舗②Eさん(5台/月),Eさん(6台/月)5.5台/人

実は、この方法は、「ウィル・ロジャース現象」と呼ばれるもので、
ウィル・ロジャースというアメリカ合衆国のコメディアンが、1930年代に「もしオクラホマ州の出稼ぎ労働者がカリフォルニア州に移動したら、
両方の州の知的レベルが上がるだろう」と言った言葉に由来します。
(オクラホマ州の出稼ぎ労働者は、オクラホマ州の中ではIQが低いが、カリフォルニア州の平均のIQよりは高い為、IQが低い出稼ぎ労働者がオクラホマ州から抜けた分、オクラホマ州の平均IQは上がり、カリフォルニア州の平均IQより高いオクラホマ州の出稼ぎ労働者が流入した分、
カリフォルニア州の平均IQは上がると言う意味)

と言っても、これは、店舗ごとの1人あたりの売上平均台数を上がってはいるものの、
店舗①と店舗②の売上金額に変動はありません。
しかし、1つ、「店舗ごとの1人あたりの売上平均台数の向上」という良いデータを示すことができたのは事実ですし、
あなたが、「店舗ごとの1人あたりの売上平均台数の向上させた」ウィル・ロジャース現象以外の理由を部長に熱く語れば、
エリアマネージャーの座を手に入れる確率はグンと上がるでしょう。他に成果を上げる試作がないのであれば、
なおさら有効な手段です。

今回紹介したウィル・ロジャース現象の例は、少し簡単だった為、
もしかしたら、『こんなイカサマに引っかかるわけがない。』と思った方もいるかもしれません。
しかし、このウィル・ロジャース現象は、直感的には見破ることが難しいと言われています。
それでも、納得いかなかった人達もいるかもしれませんので、
また別の機会にこのウィル・ロジャース現象の例をご紹介することしました。
ぜひ楽しみにして待っていてください。

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